おはようございます!
白馬@サラリーマンカットマンです。
相変わらず暑い日々が続きますね。暑い中では長時間だらだら練習するよりも短い時間でぱっと集中してさっと終わるのも一つの手ですよ!
今日はカットマンの粒高でのツッツキについてお話したいと思います。
粒高ラバーでのツッツキは裏ソフトや表ソフトのツッツキに比べるととても難しいです。特に粒高初心者の方は粒高でのツッツキに回転がかからず棒球になってしまい、それを狙われてしまう方も多いのではないでしょうか。
粒高でのツッツキが難しい理由は自分から回転をかけにくいことにあります。裏ソフトや表ソフトでのツッツキはとっさに当てただけでもボールがラバーにひっかかり自動的にある程度回転がかかってくれます。しかし粒高の場合は当てただけだと粒が倒れず回転がかかりにくくなります。裏ソフトと同じ意識でツッツキをしてしまうとなかなか安定させることが難しくなります。まずは裏ソフトと粒高の違いからひも解いていきましょう。
Contents
ポイント
まずは粒高ラバーの性質を理解しましょう。
回転をかける際、裏ソフトラバーでは「ひっかける」ことを意識していると思いますが、粒高ラバーでは「粒を倒す」ことを意識してみましょう。
慣れてくると粒高でもボールをつかんでいる感覚が身についてきます。
では粒を倒すために大事なことは何か対応策を見ていきましょう!
対応策
スイングスピードを上げる。
ポイントはグリップからスイングすることとインパクトの瞬間だけ力を入れることです。
グリップからスイングすることで粒が揃いやすくなり粒が倒れやすい状態を作り出すことができます。
スイングスピードが遅いとなかなか粒は倒れません。スイングスピードを速くしてボールの底をとらえるイメージをもちましょう。
打点は頂点後を狙ってぎりぎりまでボールを引き付けてから打球すればよりコツをつかみやすくなります。
ボールの底を打球する。
裏ソフトラバーと違って粒高ラバーでのツッツキはボールの底を打球する必要があります。
ボールの後ろを捉えてしまうと粒高ラバーの特性上、回転がかからずプッシュ気味のボールになってしまいます。ここが裏ソフトラバーとの一番の違いだと思います。
ボールを薄く捉える。
ここも重要なポイントです。スポンジではなくシートで打球するイメージです。裏ソフトラバーで切る時もスポンジではなくシートを使って切るのですが、粒高も同じ考え方です。
ラケットの根本からスイングする。
手首を固定してラケットの根本(グリップ側)からスイングしてみて下さい。
ラケットの先端でボールを捉えると、上手く打球できた場合はとても回転がかかるのですが、非常に安定させずらいです。カットマンのツッツキは一本でも浮かせてしまうと一気に打ち込まれてしまい、それまでの組み立てが無駄になりかねません。
ツッツキがなかなか安定しない方はラケットの根本でボールを捉えるイメージで打球しましょう。
台の深いところを狙う。
ツッツキの深さも重要になります。ツッツキが浅すぎては相手にドライブされた時こちらコートに到達する時間が短くなるので次のカットへの展開が不利になります。ですのでツッツキはできるだけ深く狙う必要があります。最低でも台の3分の2よりも深く狙いましょう。タオルをコートに広げて練習すると練習の質が上がります。ツッツキが深ければ多少回転量が少なくても強打を防ぐことができます。これは裏ソフトも表ソフトも同様です。
また、ツッツキを深く狙うことによって自然とスイングスピードも上がり粒が倒れやすくなります。
おすすめラバー
粒高でのツッツキがしやすいおすすめラバーを紹介したいと思います。
CURL P4V(VICTAS)(旧カールP-4(TSP))
カールP-1Rとあまり変わらない粒の形状になっていますが柔らかめの白スポンジを使用しています。このスポンジのおかげでしっかりボールを持つことができカットやツッツキが安定します。「カットマンのためのカール」と呼ばれ、粒高ラバーの中では表ラバーに近い感覚でツッツキができます。
カールP-4に関してはレビューしていますのでよかったら参考にしてみて下さい。
バーティカル20(STIGA)
カールPV4とあまり変わらない粒の形状になっていて、同じく柔らかめの白スポンジを使用していますが、粒の並びが縦目になっています。縦目のため、グリップからスイングした時に粒が倒れやすく、ツッツキの際に回転をかけやすいです。こちらも粒高ラバーの中では表ラバーに近い感覚でツッツキができます。
バーティカル20に関しては別記事でレビューしていますのでよかったら参考にしてみて下さい。
フェイントロングⅢ(バタフライ)
ツッツキの切れ味とコントロールに優れたラバーです。
カールP-4によく似た柔らかめの白スポンジを使用しています。恐らく両ラバーとも松下浩二チェアマンが開発に関わっているからだと思います。カールP-4に比べるとやや太い粒形状になっていて、シートはやや硬めになっています。カールに比べると若干カットの変化に物足りなさが残りますが、その分ツッツキが安定し、バランスのとれた良いラバーとなっています。粒高初心者におすすめです。
ドナックル(Nittaku)
カテゴリーでは表ラバーに分類されますが粒形状は粒高に近いものになっています。
表ラバーに分類されるだけあって他の粒高ラバーより粒が低めになっているためボールの引っ掛かりがよく、ツッツキがやりやすいです。粒高ラバーデビューにおすすめです。
粒高ラバーのスポンジ
最後に粒のスポンジについてです。
粒高ラバーでのツッツキはスポンジの厚さが増すほど回転がかけやすくなり、逆にスポンジがない一枚ラバー(OX)だと回転がかけにくくなります。ただし、厚めのスポンジを使用するとツッツキはやりやすいのですが、強打に対してカットが弾みすぎて抑えにくくなります。カットとツッツキの兼ね合いで特薄~薄を選択するのがベターです。
トップ選手になればカットの技術レベルが高く強打に対して抑えが効くので厚めのスポンジを使用している選手が多いようです。
おすすめ動画
文字だけですとイメージがつきにくいと思います。
動画ですと切れた粒高のツッツキを見れるので参考にしてみてください。
百聞は一見に如かずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
粒高ラバーは裏ソフトラバーと同じように打球してもツッツキが安定しにくいことがおわかりいただけたかと思います。
カットマンの場合、いくら良いカットのラリーが続いても一本のツッツキが浮いてしまったがために打ち込まれてしまい、不利な展開になってしまいます。特に粒高を使用しているカットマンの皆様は経験があるのではないでしょうか。
そこで一本粒高で切れたツッツキを送るだけで相手の意表を突くことができ、カットマンとして有利な展開にもっていくことができます。
どうしても粒高で返せない時は反転して裏ソフトラバーでツッツキをするのも戦略の一つですが、粒高でツッツキを切れるようにしておいて損はないと考えます。
粒高ラバーの特性を理解して粒高ラバーのツッツキを上達させていきましょう!
それでは!
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