こんにちは!
白馬@サラリーマンカットマンです!
今日はこれからのカットマンの育成方法についてお話したいと思います。
先日、侯英超選手が全中国卓球選手権で優勝に輝きました。中国勢を連続撃破しての優勝ですのでカットマンとしてかなり価値のある優勝であると思います。
更に現代卓球においてカットマンが通用することの証明にもなりました。
これから卓球を始める人でカットマンになりたい選手も増えると思います。
現代卓球のカットマンはカットのみでなく攻撃もできないと勝ち上がることができません。その背景に度重なるルール変更があります。
38ミリボールから40ミリボールへ変更となりました。更にスピードグルーがなくなったことに加え、プラスチックボールへ変更になったことより昔に比べて回転量が落ちました。昔ほどカットに回転がかからなくなったのでカットの変化のみでは相手がミスしずらくなったので点を取るためには攻撃も必要になってきました。
昔のカットマンの育成方法はカット、ツッツキの習得から始まり、ある程度カットだけで勝ち上がるようになってから攻撃を身につけるというものでした。また最初のうちは「どんなに浮いた球も打つな」という指導法が主流でした。これは現代ほどカットマンに攻撃力が求められていなかったからです。
しかし現代卓球で勝ち上がるには攻撃力がどうしても必要になります。カット、ツッツキの習得から始めたカットマンはある程度カットマンとして基礎が完成した段階から攻撃の練習を始めるのですが、後から習得したカットマンのドライブは攻撃選手のドライブに比べるとどうしても少しクセのあるフォームや球になります。これは足や身体の使い方、そして打点などがカットマンと攻撃選手では異なることが理由として挙げられます。カットと攻撃のスムーズな切替のためには基本技術を身につけた段階からカットと攻撃を同時進行していく必要があります。
それではこれからのカットマンの育成方法についてお話していきましょう。
基本技術
まずは攻撃選手と同じようにフォア、バック、フォアドライブ、バックドライブ、ブロック、ツッツキといった基本的な技術を習得するべきと思います。そしてある程度基本技術が身についてからカットを覚えた方が攻撃とカットの連携がスムーズになります。理由はカットマンと攻撃選手では足や身体の使い方、そして打点などが異なることが挙げられます。前述のように前世代のカットマンはまずカット、ツッツキを習得し、それから必要に応じてスマッシュやドライブを習得していきます。ある程度完全守備型のカットマンとして完成してから後付けで攻撃を習得しているためドライブやスマッシュのフォームやボールが独特なものになりますし、身体の使い方がカット専用になってしまいますので攻撃の取り組みが難しくなります。
現代卓球ではカットマンでもある程度攻撃ができないと勝ち上がることが難しくなります。カットと攻撃の連携をスムーズにするためにある程度基本技術が身についてからカットの練習に取り組むようにしましょう。
フットワーク
カットマンのフットワークと攻撃選手のフートワークは身体の使い方が違います。具体的にはカットマンのフットワークは前後のフットワークがメインになりますが、攻撃選手は左右のフットワークがメインになります。
また、ラケット操作に関してもドライブは下から上にラケットを振り上げますが、カットは上から下へラケットを振り下ろします。単純なことですがこの違いがカットマンと攻撃型の重心や身体の使い方の違いになります。
ですのでカットマン用の前後のフットワークばかりしていては攻撃チャンスが来た時にスムーズに攻撃へ移行することが難しくなります。カットマンとして勝ち上がるからにはカットマン用のフットワーク練習がメインになりますが、短い時間でいいので攻撃用のフットワークも取り入れて普段からカットと攻撃の切り替えを意識してフットワーク練習に取り組むことが重要になってきます。少しの時間でも取り組むのと全く取り組まないのでは時間が経過するごとに差が広がります。
攻撃練習
ラリーにする前の1,2,3,4球目は攻撃選手になりきって行いましょう。ラリーになった時の展開を少しでも有利にするためにはサーブ・レシーブ、3球目攻撃・4球目攻撃が重要なのはカットマンも攻撃型も変わらないからです。攻撃練習時はドライブにこだわりすぎないようにすることがポイントです。カットマンはカットやツッツキでも立派な攻撃として成立するからです。
ですのでカットマンの攻撃はドライブだけでなくカットやツッツキも攻撃として取り入れます。
ツッツキでの攻撃についてはこちらの記事もご参照下さい!
難しい注文ですが攻撃型になりきっても根底はカットマンということは忘れないで下さい。
攻撃練習に関してはこちらの記事もご参照下さい!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
昔のカットマンといえばほぼ完全守備型で高く浮いたチャンスボールのみスマッシュで決めるというスタイルが主流でした。
昔の指導法が活きたのは現代ほどカットマンに攻撃力が求められていなかったからです。卓球は日々進化していきますので、その時代にマッチした指導法へ進化させていくことがとても重要です。もちろん100人いれば100通りのフォームがあるので、クセのある攻撃が個性となりカットとうまくマッチすることもあります。ですがこれから5年、10年後にチキータのように新しい技術や戦術が現れた場合やルール変更などが発生した場合、うまく対応できるように基本技術習得を身に付けることはとても重要になります。新しい技術や戦術に対応するためには技術の引き出しが多い方が有利です。これからのカットマンはまず攻撃選手と同じようにフォア、バック、ドライブ、ブロック、ツッツキといった基本的な技術を習得するべきと思います。
ある程度基本的な技術を習得した後はカットマンとしてフットワーク練習をばりばり行い、守備範囲を広くしていきましょう。
基本技術習得後は攻撃とカットを同時進行で習得するようにしましょう。もっともっと勝ちやすくなるはずです。
それでは!
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